小学1年生の算数、簡単だから大丈夫と思っていると予想外のところで躓いてしまうことがあります。
算数のテストが返ってきいたら間違いが多くてビックリ。宿題をやっている時も分からなくて手が止まってしまう。どうしてこんなことができないの?分からないの?
そう思ってしまうことありますよね。うちの長女も同じようなことがありました。小1の算数は大人から見れば簡単ですが、子供によってスムーズにいく子もいれば躓いてしまう子もいます。そこで、今回は小1で算数につまずいた長女が苦手を克服した方法を紹介します!
算数のテストで57点をとってきた長女
小学校の算数、順調に理解できていると思っていたのに2学期のまとめテストで57点をとってきた長女。全く勉強していなかったわけではないのにどうして?とショックを受けてしまいました。
でも今思えばこれが良かったのかもしれません。まだ簡単な1年生の内容でびっくりする点数をとってきたので、これはまずいなと感じたんです。何が手を打たないと学年が上がるにつれてもっとできなくなってしまうかもしれないなと、そう思ったのです。
算数は積み重ねの教科。苦手は早めに見つけましょう
小1で算数に躓くと「うちの子これから大丈夫かな?」「今すぐ公文や学研に入れた方がいいかな?」と思ってしまいますよね。
でも大丈夫です。小学1年生の算数は簡単な内容なので、家で勉強を見てあげればいくらでも取り戻せます。
ただ、1点注意しなければいけないのは、「算数は積み重ねの教科である」ということです。足し算・引き算がスムーズにできなければ、その後の繰り上がり・繰り下がりありの足し算・引き算はできませんし、さらに言えば2年生の筆算、かけ算、割り算まで響いてしまいます。
ここは苦手だな、テストで間違いが多いなと思ったらできるようになるまで家庭で見てあげましょう。
小1の算数につまづいた!苦手を克服したの方法
では、小1の算数でつまづいた時はどのようなことをしたらいいのでしょうか?
まずやって欲しいのは、何ができていなくて、何が苦手なのか分析することです。できる所とできない所をはっきりさせること。お子さんのテストや普段の宿題・ノートなどを見ればどこが苦手なのか分かります。その上で具体的な方法を取るのがベストです。
数の概念を身につける
小1の算数で躓く原因の1つに、数の概念が身についていないということがあげられます。
数は数えられるけれど、足し算引き算になると思考が止まってしまう。文章問題になると何を言っているか分からなくてすぐに答えが出てこない。そんな子は、数字だけを追っていて具体的なイメージが湧いていないことがあります。
小学校低学年で習う算数は具象化することが大切です。必ずおはじきやブロックなどを使って実際にやってみましょう。
できれば小学校入学前から身の回りの物を使って数を意識できるといいですね。
おやつを分ける時は、
とかやってみるといいですね。もちろんすぐに答えがでないかもしれません。その時は、実際に子供に分けさせてみましょう。上手く分けられたら、「1人分は3個だね!」と、そういうことを繰り返すことによって子供は身の回りの物と数を結びつけていき、具体的なイメージが湧くようになってきます。
数の合成・分解を理解しよう
小1で難しいのが数の分解です。小学校では「いくつといくつ」という単元で行います。例えば、8は「5と3」でできている、もしくは分けられるというもの。
これが意外にできない子がいるのです。できても時間がかかったり。この単元が苦手だと、2学期の繰り上がり・繰り下がりの足し算・引き算で躓く原因になります。
数の合成・分解も上記のように実生活で具体的な物を使って身につけるといいでしょう。
計算カードを使ってスピードを強化する
数の概念を理解し、数の合成・分解、足し算・引き算ができるようになったら次は計算カードを使ってスピードを強化します。
しかし、この計算カードは結構曲者で、ここで苦戦する子がたくさん出てきます。
何故かというと計算カードは、①問題を読む、②瞬時に計算する、③カードをめくるという3つのことを行わなければいけないからです。不器用な子はカードをめくることすらままななりません。
長女が最初につまずいたのもここです。計算化カードが上手くできない子は、
①落ち着いてカードをめくる練習をする
②10枚単位で区切って計算する
③よく間違える問題を書き出し、個別に何度も言う練習をする(書いて覚えるのOK)
④タイムを計りスピードを強化する
⑤カードをシャフルしてどんな順番でも瞬時に計算できるようにする
ということをしてみましょう。計算カードはたくさん練習すれば必ずできるようになります。苦手な子は、集中できる枚数で区切って練習をするといいですよ。
計算カードのスピードは速いにこしたことはありませんが、学年が上がるにつれてと自然とスピードもついてくるので1年生の間は2分以内でできれば大丈夫でしょう。
繰り上がり・繰り下がりの計算
算数に苦手意識を持ってしまう子が増えるのは、繰り上がり・繰り下がりの足し算・引き算からです。ここで躓く子は、先ほども出てきた数の合成・分解が瞬時にできない子です。
もし、繰り上がり・繰り下がりで苦手を感じたら、数の合成・分解をもう一度やってみる。そして10の塊をつくることをおはじきやブロックなどを使ってやってみましょう。
あとは、何度も何度もできるまで計算する。計算を嫌がったら問題数を減らして毎日やってみましょう。
100マス計算で書く練習
計算カードが速くできるようになり、繰り上がり・繰り下がりの足し算・引き算もOKなら、次は100マス計算などを使って書く練習をしましょう。
計算カードが速くできても実際問題を解かせると計算が遅いという子もいます。何故かというと、やはり小1の子には「計算→言う」よりも「計算→書く」の方が難しいのです。
ですので、このような100マス計算を使って実際に「計算→書く」の練習をしておくといいでしょう。100マスが多ければ、数を減らしてもいいですし、くもんなどのドリルを代用してもいいです。
ケアレスミスが多い
長女が一番苦戦したのはケアレスミスです。
・しっかり式を見ていない
・問題を読み間違える
・単位を忘れる
・見直しができない
などなど。小1だとこのようなミスが多いです。実は今でもこのケアレスミスによって失点することがあるのですが、1年生の時よりもましになりました。
何をしたかというと、
絶対に間違えないというレベルになるまで計算の練習をする
これが一番有効な方法でした。ミスが多いのは実は性格的な部分が大きく、低学年だと改善するのが難しいのです。だって、自分で合ってると思って答えを書いているんですから。具体的に見直しのポイントを教えてもなかなか見つけられませんでした。
しかし、次女は長女と性格が真逆なので、小1ですがテストでミスをすることはほぼないです。間違った答えを書いても次の問題に行く前に気が付きますし、注意深く問題を解いています。こういった性格の違いは簡単に埋められないので、低学年の場合は練習を積み絶対に間違えない計算力をつけることが一番です。それでも、ミスをするときはミスしますが。
まとめ
今回は、小1で算数につまずいた長女が苦手を克服した方法を紹介しました。ただし、お子さんによって苦手な所は違います。テストや宿題・ノートなので問題点をあぶりだり、1つ1つ克服していくことが大切です。